薬剤師が病院にいるのは当然ですが、薬剤師が何をしているかご存知ですか?調剤は、薬店のようにできている薬を使うのではなくて、処方箋にしたがってよく知られている薬を調合して、患者さんに渡すことです。これは、皆さんもよくご存知だと思います。しかし、病院だとその以外にも仕事があります。同じ調剤でも、注射剤の調剤をして、病棟に届けたり、点滴なら注射剤と生理食塩水を、医師の処方どおりに揃えないといけません。通常の食事が食べられない患者さんのためには、経口栄養食のパックを調整する事もあります。経口栄養食というのは、口を怪我したから口から食べられないから、流動食を出すことはもちろんありますが、病気が原因で特殊な栄養食を出さなければならない場合も多いのです。最近はフレーバーが増えてきた栄養食の場合は、患者さんのリクエストがいろいろありますが、基本的に薬品会社が納入したものをそのまま出すので楽と言えば楽な仕事です。また、透析のある病院では、クリーンルームという無菌の部屋で透析用の薬剤を作る仕事があります。調剤とともに、病院特有の業務で入院患者に服薬指導を行うものがあります。病棟に出向いて、飲み方を薬を渡しながら説明しますが、一般に簡潔であればある程"分りやすい"説明になるといえます。とはいえ、個人差があり、要はちゃんと指示どおり服用してもらうことが重要です。ですから、患者の状況に応じて、この薬剤がなぜ用いられるのか、そしてどう服用するかを説明できる必要があります。最近では、指導というと、見下ろしている感じがあるので、服薬援助とか服薬支援とか「お薬相談」という言葉が使われることが多いです。...
薬剤師の勤務する場所として、最近20年ぐらい増えてきたのに調剤薬局があります。たぶん一番多く一般の人が目にする薬剤師とは、調剤薬局ではないでしょうか?薬をもらう時に、説明をしてくれたりしますね。どこも調剤薬局は同じなのでしょうか?もちろん、大勢患者が来るのと、少ないのでは規模が違うけれど、薬剤師のやることは同じなのでしょうか。薬剤師が調剤をして、患者に説明をするとだけを考えると同じとも言えますが、実際はかなり違いがあります。また処方箋はどこの薬局でも取り扱ってくれますが、だからといってすべての薬をどこの薬局も用意してあるわけではないのです。つまり、耳鼻科や眼科などの特定の医院などのそばにある薬局では、そこで出す処方箋でなせいぜい500種類の薬剤もあればいいのです。それ以外の薬が必要な処方箋を持ってきたら、どうするかというと、1日待ってもらって、備蓄センターに取りに行くことになります。反対に、大学病院や市民病院などを出ると、ズラッと並んである薬局は何でもそろいます。ですから、1000種類以上も薬剤を用意しておかなればならないし、それを薬剤師が理解しなければなりません。おまけに処方箋の数がすごく多いですから、患者さんもいっぱい待っていますから、常にフル稼働ということも多いです。あと、大変なのが、こども病院、母子医療センターなどの、小さい子供の難しい病気を扱う病院も大変ですが、その前にある薬局も大変です。それは、普通の小児科のかぜ薬とは違った強い薬を処方する場合は、特に間違わないように注意をしなければなりません。薬剤師が薬を渡す責任者として、時には医師の間違いを発見して薬害を未然に防ぐくらいの意識を持って働いてほしいのが薬局の薬剤師です。...