実務実習は、6年制で出てきた共用試験とは違って、4年制でも実習はありました。では、これまでと同じかというと、かなり違うのです。
ひとつは、実務実習と言ってもこれまでは大学によって、必修とされているところもあれば選択とされているところもあり、実習期間も2週間から1ヶ月までとバラバラだったのですが、それが6年制では統一されます。また、病院実習のみが行われている場合もあり、病院と薬局においてバランスよく実習が行われているとはいえなかったのです。
そしてもうひとつというのは、その必修になった実習期間がこれまでは2週間とか1ヶ月程度のものだったのが、6ヶ月に大幅に拡大されたのです。6ヶ月の実務実習というのは、学内での事前実習を1ヶ月やって、それから病院と薬局での実習をあわせて5か月やって、あわせて6ヶ月の実務実習になるのです。
これは、これまでの薬剤師教育で実務実習がおろそかにされてきたのですが、その反省とまた薬剤師が単に調剤をすればよいというこれまでの役割から服薬指導などもするようになったことが原因です。ですから実務実習を長期化・必修化して、あわせて卒業後の薬剤師研修の充実です。
これだけ経験、すなわち事前実習+病院+薬局での実習を薬剤師となる前に積めるということは、とてもためになると思います。6年制の大学を出て薬剤師になるということは、とても幸運だと思います。
ただ、6ヶ月の実務実習については病院・薬局にとっても初体験であり、実習施設とそこで学生を指導する指導薬剤師の質と数を確保することが当面の大きな課題となっています。